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しがない書生の日記でございます。
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中国、ときくとまず海賊版を思い浮かべる人は少なくないと思う。

実際に住んでみると、著作権の存在しない国の様相がよくわかる。
まずブランドもののコピー商品道端で数元で売ってる。もうコピーだってことを隠す気すらなく、コピーって何?うまいの?くらいの勢いで堂々と売ってる。

で殆どの映画・テレビ番組・音楽、ネット上で無料で、べつにネットに通じてない人でも誰でも見れる。日本でいうとようつべかニコくらいの地位の動画サイトが公式に、系統だった、DVDと変わらないクオリティのものを公開してる。

ゲームはネトゲが主流なんだけど、そうなった背景がまた凄くて どうやらネット上に全部落ちてるみたいなんだな、家庭用ゲームソフトの中身が。んでネット以外のゲーム業界が大打撃受けてて、なんかコンビニが寂しいなあと思ったらそれはゲーム関連の広告・商品が一切売ってないからだったんだな。


まあ誰の目にも明らかな問題はさ、まず中国の版権産業がまだ未熟で、国外からの輸入に頼りきってるってことだよね。共産党が国内メディア握ってるせいでメディア作品が芸術として幅を持たないんだな。折角センスある有望な若者が何人も居ても、自国のメディア業界は芸術じゃなくて政治だからみーんな国外に逃げてしまう。だからアニメもドラマも、大陸本土の作品は超つまんねえ、台湾のやつなら面白いのに。そういうわけで、せめて自分の国だけにしときゃいいのに、法律を超えた国外の版権者がどんどん盗みに遭っている。

国内だけにしたところで、お金取れないせいで産業が育たないのは変わらないんだけど。



ところが、中国の庶民の立場からしてみると話はそんな観念的な問題じゃなかったりする。

さて、中国でこんなふうに版権が堂々と流出してるのは、もちろん法整備がちゃんとしてないからだ。

では、これだけ外国に叩かれながらも、政府はなぜ法整備ができないんだと思う?

それは、無料ものが法律で捕まるようになっちゃったら、大多数の人が作品を享受できなくなるから。あと既に今までに無料で享受してしまった作品群の料金はどうなるのか。…べつに人民のことを考えてるわけじゃなくても、色々とメンドクサイことになる。

要するにな、こちらの庶民はうちらの想像する以上にお金がないわけだ。映画を見ることもDVD買うことも、漫画買うことも、ゲームソフト買うこともなかなかできない。テレビ付けても教育番組かニュースか時々洗脳じみた超つまんねぇドラマしかやってない。


どうだ、嫌だろう?


…うちは嫌だなぁ。


だからちょっとだけ思うんだ。中国の「海賊」は、今はまだ義賊かもしれない。作品を買うお金のない人に作品をわけてあげる義賊だ。
中国の海賊叩きをするなら、その海賊のせいでメシが食えなくなってから、もしくは義賊がいらなくなるほど人々が富んでからにしたほうがいいかもしれない。
著作権を人権の一部みたいに勘違いしちゃだめだよ、あれはクリエイターが職業として成り立つための権利なんだから。
今はまだ、なんだかんだ言ってちゃんと作者儲けてんじゃん。しかもうちら、なんだかんだ言って版権ものを買うお金くらいは持ってんじゃん。

そう、現状、中国の海賊を否定することは、大多数の中国人の作品を見る権限を否定することに等しい。



もちろん、著作権が必要であるならば、海賊版は理論上絶対に否定されなければならない。

だから今、きっと理論と現実が戦ってんだ。

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七生踊
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女性
誕生日:
1989/03/03
職業:
主婦
趣味:
作画、作曲、漢籍
自己紹介:
だいぶ前に母屋がなくなったので前みたいな電波なのでなく普通に書く。
・1989,3,3生まれ、A型
・デフォルトでミニマム状態
・お菓子を見るとときめく
・昆虫を見てもときめく

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