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しがない書生の日記でございます。
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中国語を現地で勉強してて気がついたのが、また意外な方面で 日本のろう者教育は絶対に間違っているということだ。

以前教員過程のカリキュラムで聾学校を見学に行ったとき、教師たちは彼らに音の存在を教えること、文字の音を教えること、唇を読ませることに対して必死になっていた。
だが、誰一人としてろう者事情に対する了解のない健常者(つまり、彼らに気を使ってゆっくりはっきり喋ったりしてくれない健常者)の言うことをまともに理解できるろう者はいなかった。
それどころか、ゆっくり・はっきり話すことに気を使ったところでまず間違いなく、健常者の言うことはほとんど通じない。何年も何年も必死に訓練したところで、その程度にしかならない。
つまり音を感知できない者が音以外の情報から音を正しく認識するなんて端から不可能なんだ。

でさ、そんな不可能なことに時間かけちゃってるからほとんどの子が読み書きすらもまともにできないのね。学力もものすごーーーーく低い。
つまり、言語が手話しかない。
健常者とまともに会話する手段が、はっきり言って ない。

この時点で、「この教育方法ってどうなのよ」って思ってたんだけど

その時はまだ、
例えば音の存在を無視すると言語習得にものすごい支障があるのかもしれない
とか そんな可能性だってあるから、全否定はできずにいたんだ。

ところが、表語文字を使った外国語に触れてみて そんなことは決してないとはっきりした。
中国語なんか簡単に訳せるし書けるけど、その訳す前の・或いは書いた文章を声に出して読めって言われたらところどころ読めないことが多いもの。
しかも意味や表記は知ってるから漢字を見ればわかるし書けるけど、音を知らなくて、聞いてもわからないし喋れないっていう単語もかなりたくさんある。

そう、音なんか知らなくたって言語の理解や産出はできたんだ。


かの学校が掲げるように、ろう者を社会に送り出そうとするんであれば健常者とのコミュニケーションは避けられない。だが現状どうだ?筆談を通した言語理解・産出すらまともにできやしない。そんな効率悪すぎる教育を施しといて社会にお情けを求めるのか?…例えば必死に社会と融和できるような教育を施したって、コミュニケーション面の障害は絶対に残るさ。でもそれならば社会がお情けをかけないと仕方ないじゃない。だけど、教育が不完全なくせに社会に要求するのは道理じゃない。だってこの「社会」は「健常者」が構成しているものなんだから。「健常者」が圧倒的多数である限り、その現実は揺るぎないのだから。
…そう、「お情け」だよ。障害者の側はこういう風に言われるの嫌いがちだけど、情けも同情もいらないって言うのは就職口も補助金もいらないって言うのに等しいからさ。



本当に社会に送り出すことを目的にして教育してんだったら、音の存在なんか消してしまえよ。どうせ時間かけてもかけても音声言語を通じた会話なんてできるようになるわけないんだから、だったらむしろ筆談を完璧にできる人間を生み出せよ。

彼らから音の世界をを奪うことに躊躇いがあるんだったら、社会でやっていくなんて目標、とりわけ三次産業への就職なんてナンセンスな目標は捨てろよ。だって無理じゃん現状?手話しか話せないヤツが健常者の取り仕切る職場で活躍できるのか?



根本的に方針が矛盾してる。

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だいぶ前に母屋がなくなったので前みたいな電波なのでなく普通に書く。
・1989,3,3生まれ、A型
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