しがない書生の日記でございます。
最近、ふと昔のように創造する行為をしなくなったと感じた。
昔は、ちゃちな漫画の絵ひとつでも、常に創ろうと試みていることで、五感に入るほぼ全てをインスピレーションの種にできた。だから、ふとした瞬間に世界がきらめく。えもいわれぬ多幸感に包まれる。
創ることは自分にとってそんな人間的な豊かさの源泉であったし、今もそうあるから、絵を描くでも歌を作るでも何でもいいから、その行為をしたい。
時間がなくなったとか、インスピレーションが枯渇したとかいう訳じゃない。
できないのだ、したくて仕方がないのに、怖くて。
創造をつきつめて考えると、それは何らかの作品を作ることではなくて、世界そのものを作ることになる。例えば一枚の絵にしても、建物や人があれば文化や風土や歴史、その人々のもつ生活技術、植物があれば、生態系の構成、土壌や水の質の分布、などなど、といった具合に。ホントにつきつめると、うちらが住む世界で言う「宇宙」の構成から考えない限り、創造は不完全だということになる。
作品だけをつくっている間は問題ないんだけど、創造する行為自体に目覚めるとやばいことが起こる。
16の時。まあその頃はそこまで考えてなかったから、創造が直接的な原因ではないし、じゃあ原因は何なのかっていうとハッキリ言ってわかんないけど、とにかくかなり常軌を逸した体験をした。精神分裂症だと思われてはたまらないので、詳述はしない。薬を使わなくても意志で簡単に治せるものだったから病気ではない。が、とりあえず意識が旅をしてしまい、通常の社会生活は営めなくなる。
意志で治せると書いた。意志で簡単に治るなら何が問題かというと、旅先の世界が興味深すぎて、全てを知るまで戻りたくなくなるあたりだ。
そして、一切形のないものの意義を身を以て悟った瞬間、何度でもその世界への扉は開く。
人の情などは、言葉という空気の波や目線、仕草、心音、そういったものを媒体にしてしか感じられないから、主観的には結局は有形だ。
そんなもんじゃない、記憶を以て言うなれば、そのモノとはまず創造、そして命と偶然。
脳でわかり、言葉だけで言うのは容易いが、なんていうかホントにカラダ、己の全てがそれを理解するとえらいことになる。
一度その経験がある自分は、ニトロみたいなもんで、ほんのきっかけさえあればいつまたそちらに連れて行かれるかわからない。
そうならないために、きっかけを排除することが、創造する行為を封印してしまうことであったらしい。思えばあちら側から帰ってきてから、創造をしていない。芸術活動は続けているが、創造ではなく改造に近いことだ。
でも、封印したのは向こうに行きたくないからじゃない。当然のことではあるが、自分をとりまいて生存権を握っているような人々、主に親には、社会復帰こそが最良の到達点であるというビジョンしかなかった。あのときの自分は不思議なことに、食物は摂取しなくても健康に生きられたので穀潰しにはなりようがないが、ひとつ屋根の下で寄生させてもらっているからには宿主に従わないわけにもいかず、僅か一週間ほどでこちらに戻ってくることになった。そして、このめんどくさい出来事を二度と起こさないために、入り口らしい入り口は全て塞いだ。
だから、まずはこの社会を楽しみ尽くして、やがてばあさんになって、向こうに行く、と訳のわからぬたわごとを吐いても誰も止めてくれなくなるまで待とうと思う。止めてくれる人がいなくなったら、もう一度試してみよう。あのとき見えかけていたものは何だったのか確かめてみよう。
その時まで、しばしあのきらめきとはお別れ。
昔は、ちゃちな漫画の絵ひとつでも、常に創ろうと試みていることで、五感に入るほぼ全てをインスピレーションの種にできた。だから、ふとした瞬間に世界がきらめく。えもいわれぬ多幸感に包まれる。
創ることは自分にとってそんな人間的な豊かさの源泉であったし、今もそうあるから、絵を描くでも歌を作るでも何でもいいから、その行為をしたい。
時間がなくなったとか、インスピレーションが枯渇したとかいう訳じゃない。
できないのだ、したくて仕方がないのに、怖くて。
創造をつきつめて考えると、それは何らかの作品を作ることではなくて、世界そのものを作ることになる。例えば一枚の絵にしても、建物や人があれば文化や風土や歴史、その人々のもつ生活技術、植物があれば、生態系の構成、土壌や水の質の分布、などなど、といった具合に。ホントにつきつめると、うちらが住む世界で言う「宇宙」の構成から考えない限り、創造は不完全だということになる。
作品だけをつくっている間は問題ないんだけど、創造する行為自体に目覚めるとやばいことが起こる。
16の時。まあその頃はそこまで考えてなかったから、創造が直接的な原因ではないし、じゃあ原因は何なのかっていうとハッキリ言ってわかんないけど、とにかくかなり常軌を逸した体験をした。精神分裂症だと思われてはたまらないので、詳述はしない。薬を使わなくても意志で簡単に治せるものだったから病気ではない。が、とりあえず意識が旅をしてしまい、通常の社会生活は営めなくなる。
意志で治せると書いた。意志で簡単に治るなら何が問題かというと、旅先の世界が興味深すぎて、全てを知るまで戻りたくなくなるあたりだ。
そして、一切形のないものの意義を身を以て悟った瞬間、何度でもその世界への扉は開く。
人の情などは、言葉という空気の波や目線、仕草、心音、そういったものを媒体にしてしか感じられないから、主観的には結局は有形だ。
そんなもんじゃない、記憶を以て言うなれば、そのモノとはまず創造、そして命と偶然。
脳でわかり、言葉だけで言うのは容易いが、なんていうかホントにカラダ、己の全てがそれを理解するとえらいことになる。
一度その経験がある自分は、ニトロみたいなもんで、ほんのきっかけさえあればいつまたそちらに連れて行かれるかわからない。
そうならないために、きっかけを排除することが、創造する行為を封印してしまうことであったらしい。思えばあちら側から帰ってきてから、創造をしていない。芸術活動は続けているが、創造ではなく改造に近いことだ。
でも、封印したのは向こうに行きたくないからじゃない。当然のことではあるが、自分をとりまいて生存権を握っているような人々、主に親には、社会復帰こそが最良の到達点であるというビジョンしかなかった。あのときの自分は不思議なことに、食物は摂取しなくても健康に生きられたので穀潰しにはなりようがないが、ひとつ屋根の下で寄生させてもらっているからには宿主に従わないわけにもいかず、僅か一週間ほどでこちらに戻ってくることになった。そして、このめんどくさい出来事を二度と起こさないために、入り口らしい入り口は全て塞いだ。
だから、まずはこの社会を楽しみ尽くして、やがてばあさんになって、向こうに行く、と訳のわからぬたわごとを吐いても誰も止めてくれなくなるまで待とうと思う。止めてくれる人がいなくなったら、もう一度試してみよう。あのとき見えかけていたものは何だったのか確かめてみよう。
その時まで、しばしあのきらめきとはお別れ。
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プロフィール
HN:
七生踊
年齢:
36
性別:
女性
誕生日:
1989/03/03
職業:
主婦
趣味:
作画、作曲、漢籍
自己紹介:
だいぶ前に母屋がなくなったので前みたいな電波なのでなく普通に書く。
・1989,3,3生まれ、A型
・デフォルトでミニマム状態
・お菓子を見るとときめく
・昆虫を見てもときめく
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