2011,8,6 華山のふもと

前日に今日朝の切符を買い、一時間半立ち乗りして華山へ。

とはいえ、着いた時点で昼近くなってたので登山は明日にしてﾏﾀｰﾘ過ごす。

昼ごはん食べてたら、他のテーブルの客が何やら店員さんをからかっているような語調。よくよく聞いてみると、かなり外からやってきた人らしく、きれいな普通話を話していて何を言ってるかわかった。

(゜Д゜)ノ　ここの紅焼肉って全部こんなんなわけ？炒めて作ってんの？俺が西安に居たとき食べたのもこんなんだったんだよね。紅焼肉ってのは「焼(中華料理独特の調理法、日本語の「焼く」ではない、「煮る」に近い…？)」いて作るもんなんだよ、これじゃあ「紅炒肉」じゃねぇかｗｗｗ

こだわるなｗしかもなんか上手いこと言ったなｗｗｗ
そういえばうちが頼んだ「塩煎肉」も成都で食べなれた味と全然違ったなあ…まずくはないけど、どこが「塩煎」なん？って感じ。
西安の食べ物は油断してると微妙なものに当たる。というか西安という場所の食べ物がまずいんでなくて、スキルのないヤツが店開いてる率が高い。

成都人ってお国自慢が激しいことで有名らしいけど、ここまで旅行してきてやっぱり成都はいいところだったと思う。食べ物は絶対ダントツで美味しいし、美人が多いし、さびれたところがないしね。緑いっぱいの田舎臭い農村はあっても、なんか「放棄された」ってかんじのところがない。うちら留学生にとって唯一のネックは、若者以外普通話を話してくれる人がいないんで会話が成り立ちにくいってことがあったんだが、もう数年したら普通話教育を受けた層が働き盛りの年齢になって、更に暮らしやすいところになってるんでないかな？

さて、ごはんを食べ終わってぶらぶらしてるとおばちゃんが寄ってきて、強烈に手袋を勧めてくるから何かと思ったら、山に登るときに鎖を掴んで上るんで手袋がないと手を傷めるとｗｗ念のため正規の地図で確認したらちゃんとそこにもそう書いてある。
華山ってそんな激しい山登りなのか？ｗ想像してなかったｗ
一個一元だったんでお買い上げ。
明日どんな道に出会うんだろうｗ

あとぶらぶらしついでに隣の宿で値段聞いてみたら、クオリティ同じでうちが泊まってるとこの半分近い値段だった。

(;゜皿゜)あの運転手ﾔﾘﾔｶﾞｯﾀﾅ
ここに着いたときに、華山駅から送ってくれた運転手が紹介してくれた宿なんだが、エアコンとトイレとシャワーがついてていつでも温水使えるからいっか　と思って即決めてしまったんだ。
西安市内に居たときも同じ失敗したなあ…これからもっと宿の値段にシビアにならにゃあいかんな。

で夜食べて部屋に戻ろうとすると、明日上るなら４時くらいに起きなよという注意を受ける。
は？４時？と思って詳しく聞くと、山の上は日中めちゃくちゃ暑くなるそうで、朝のうちに上まで上ったほうがいいと。

はーい、りょーかいっす(´・ω・｀)

帰って目覚まし時計を４時半にセットし、すぐ寝る。

2011,8,5 八仙観～城隍廟

今日行く予定の八仙観と城隍廟はどちらも市内のごく近い場所にあって気分もラクチン(・∀・)

朝まず八仙観へ向かい、門前の文物市から見学。っていってもどうせ全部偽物なんだろうけどねｗｗｗ好きなように写真撮ってたら店の中のじいさまが何か叫んでたけど、いざ怒られたら　外人の特権「tingbudong(わかりません)」で済ませようと、気にせず写真を撮り続けるｗ
さすがに道観内部では貴陽の一件があってから撮らないようにしてるけど、ここでは文物ってもどうせ偽物なんだから店主が怒ろうがおかまいなし。

八仙観は今まで来たところの中では一番観光地化されてるところで、あちこちに道観の方針(？)や参拝の仕方なんかを書いた立て札があったりして　外から来る者に対しての意識が高い。
入り口入ってすぐ両側に回廊があって、色んな書物の彫刻があった。概ね道家文化関連のものなんだけど、中には詩や絵なんかの芸術作品や儒家っぽいものも混じってて謎。道観内部の文物のコピー彫刻(？)を無造作に飾ったのか、信仰関連のものを選んで飾ったのか気になるところ。
あとその書物の写真を撮ってるときに、悲惨そうな猫の鳴き声が至近距離から聞こえてくるんだけどどこにもいないから変だなーと思ってたら、よくよく聞いてみるとドアの中から聞こえてたｗｗｗｗあのドアの中で一体何が…ｗ
成都に居た時は、外を歩いてるのは全部犬だったんだけど旅路が進むにしたがって猫率が上がっている。

斗母星君はいっつも一番奥に居るなあ…ここのは腕６本生えてたけど顔は一個だけだった。

観内を歩いてると、初めて豆の木の実物に出会ったｗ

木から豆が生えてるのってちょっと異常な感覚ｗ
ずーっと歩いていくと「養生斎」なるレストランがあって、てっきり精進料理を出すのかと思ったら街中でもよく出会うような、普通の肉が入ったメニューだったｗなんか薬草を使ってるあたりが「養生」らしい。

八仙観を出て城隍廟へ。

さっき八仙観が一番観光地化されてるって書いたけど、こっちのほうが更に観光地化されてたｗ
門前の商店街がすごい長くて、しかも道観と関係ない普通の生活雑貨がいっぱい売ってるｗ道士たちもなんだか偽物っぽい。呂洞賓の像見て、印を結んでいたので「あの手の印はどういう意味？」ってきいたら「特に意味はない」ってｗｗそんなわけないやんｗｗｗ多分こいつが知らないだけだ。

偽道士とまじめに修行してる道士の見分け方は、経験上、単純だけどやっぱり髪型かもしれん。伸ばしてて髷を結ってるのは多分本物。

そうそう初めて祝融が像までつくって祭られてるの見た。呂洞賓が、呂洞賓なのに祝融の隣に居たりしてサブキャラ扱いになってたしｗ
やっぱ城隍廟とその他の道観ってなんとなく系統が違うよなあ…

そうそういつぞや空腹感が激しいって書いたけど、最近数日ずっと空腹感が激しいｗｗｗ生理前なのか？ｗｗ
夜は、やはりここ数日、ネカフェからではこのﾌﾞﾛｸﾞのサーバー「忍者ツールズ」にアクセスできなくなってるせいで、原因はわからないけども無線LANを試してみようとマックに入ったらまたWIFI環境がなかったので、仕方なくごはんだけ食べた。
あまりにも腹が減っていたので、いつもの「ポテトM」と「ナゲット」では絶対に腹がふくれないと思い、この２２年間嫌いでろくに食べたことのないハンバーガー(マックチキン??)のセットを食べてみる。飲み物はコーラという、デブへの道まっしぐらコースｗｗ
本当に真面目に腹が減っている時はこの組み合わせが一番満足できる希ガス
でもいくら腹が減っていても、炭酸もだめだったりするんでコーラはやっぱり飲めなかった(´・ω・｀)

明日は華山へ。

2011,8,4 西安駅付近

今日は列車の時間帯の関係で、朝から昼まで眠って昼から西安駅の付近をぶらぶら。

うーん…書くこと…特にないんじゃね？←

あ、そうそうやっぱり四川料理の地位って高いんだなーと実感した。街を歩いていても、飲食店はほとんど「川菜」を掲げてるｗｗ

あと土笛の実物初めて見た。卵形でｶﾜﾕｲ(*´∀｀)試しに吹いてみたら唇が真っ黒になったｗｗｗ

や、まじでそんだけｗｗｗ

明日は八仙庵とか城隍廟とか行くよー(・∀・)

2011,8,3 番外編 語学教師の素養のひとつ

このネタ多分語学の教員過程を真面目に勉強した人なら周知の事実なんだけど、西安行きの切符を買った時に具体例を経験したので書くね。

その土地の言語レベルが初級者ならともかくとして、初中級以上の外国人にとって、「言葉がわからない」から「言っていることが理解できない」という状況は実はあんまりない。
全ての言葉が聞き取れるわけじゃなくても、簡単な言葉で、ゆっくり言い直してくれるように求めれば必ず知っている言葉が返ってくるし、100パーセント聞き取れなくたって要点になる単語が聞き取れれば、内容はわかるからだ。

「言っていることが理解できない」主な原因は、「言葉がわからない」からではなくて「状況がわからない」からだ。

そう、切符を買ったとき。

ここから西安まで何時間かかりますか、ってきいたのね。

そしたら、

(゜Д゜)夜１０時に発車して朝４時に着くけど遅くて満車だからｳﾝﾀﾗｶﾝﾀﾗ…

って返事が返ってきたんだけど、
満車なのにその切符売ってるってどういうこと？しかも満車であることと時間のかかり具合とに何の関係があるの？ってのが理解できなくて、そこでつっかえると後は何を言われてもわけわからなくなる一方だ。

あ、関係ないけど中国って簡単な言葉で「有没有(ありますか)？」とか「几個小時(何時間)？」とかきいても「有」でも「没有」でもない言葉が返ってくるし「○個小時」じゃない言葉が返ってくることのほうが多いからねｗはじめのうちは質問はできても帰ってくる答えが予想と全然違うがためにききとれないｗ

だからさ、一体どの切符が買えるのか、買える切符は何時間のなのか、一言二言で答えてもらおうと思って、

敢えて

(´ω｀)で何時間かかるの？

って聞き直したら、また

(゜Д゜)だから、夜１０時に発車して朝４時に着くけど遅くて満車だからｳﾝﾀﾗｶﾝﾀﾗ…

っておんなじ答えしか返ってこないわけ。きっとどの国の人だって、教員の素養がなければ、外国人は言葉がわからないから言いたいことがわからないんだと思い込んでいるからね。
一般人ならそれで普通だけど、教員がこうでは学習者もｲﾗｲﾗするばかりだしなんの勉強にもならんよ。うち自身を含め、教員やるかもしれない人は覚えておいたほうがいい。
















あーーーーーーーーーーーーーー
それにしても

言語が理解できないのは能力の欠陥以外の何物でもないんだから、
それによってどんな状況に陥ろうと非はこちらにあるわけで
客観的には文句言える立場じゃない。
頭ではわかっている。

だが主観的には



なんなのこのｵﾊﾞｻﾝ(・ω・)？早くしてほしいなら「○時間」って一言答えれば済むんじゃん？こっちは自分の状況把握が不完全だってわかってんだから敢えて誤解を生むことのないような簡単な質問を選んでしてるのに、あんた一人がｲﾗｲﾗしたって何も状況変わらないんですけど？頭の回転にぶいんでないの？



だな。

2011,8,3 列車の上 武当山～西安

今日は移動に一日を使った。
朝フロントで駅までの行き方をきき、武当山駅から西安駅までの中継地である安康へ。

中国の列車は、前にも書いた通り人々のモラルのなさ(？)のおかげでカオス状態になる。乗り始めの駅が始発だったらまだいい。だが始発でなかったら…(´・ω・｀)ｼｮﾎﾞﾝ
今回乗った列車は始発駅ではなくて、俺の座った席の隣には、

明かに　

どう見ても



ちっちゃい子が盛大におしっこもらしたよね(・ω・)？


っていう跡がついてたｗもうやめてくれｗ

あと名物風景、「そこ俺の席!!」。

一応座席指定はあるんだが、例えば二人連れ・三人連れがいて、連番にしてもらったんだけども売る側は番号しか見てない(座席の位置は見てない)もんだから、通路を挟んでいたり背中合わせだったりする状況が頻発するわけだ。
そうすると、みんな座席指定を無視してかたまって座りたがるじゃないか。例えば４・５・６の指定だった人たちが、５と６の間に通路があって、３・４・５の席に座る。
であとから３の座席を指定された人が来ると、「俺は元々６だったから、交換して君が６に座りなよ(・∀・)」ってなる。
それが何度も何重にも起こって、最終的に誰がどこへ行ったやらわからなくなるｗだから途中の駅から乗ると、

３(・∀・)え？ここ君の席？俺６だから６へ行きなよ
６(´ー｀)６に来いって言われたって？俺３０だから３０行きなよ
３０(゜ω゜)３０に来いって言われたって？俺２０だから２０行きなよ

以下無限ループ

ってなことになりかねないので、座席番号なんかまるっきり無視して空いてる席に座るしかないｗひどいと時々喧嘩になってるヤツがいるｗ

さて安康に着いて西安行きの切符を買い、時間が余ったので奇跡的に外人おｋだったネカフェでつぶす。

今回も夜行列車で、空調なし。前のことがあったので、潔く寝ない決意をして乗った。
寝る前って感覚がすごく鋭敏になる(例えば普段なら半分も聞き取れないテレビの放送が、寝入る直前の状態なら何を言っているのかはっきりと聞き取れたりする)から体の気持ち悪さもすごく感じるんだけど、起きてれば別にどってことない。

列車に乗り込んで周り見たら、

(´ω｀)ｵｻｰﾝｵｻｰﾝｵｻｰﾝｵｻｰﾝｵｻｰﾝｵｻｰﾝﾐｰﾝﾅｵｻｰﾝ　　←俺の心の中

って感じだった。
成都で太っちょに包囲されたときもびっくりしたけど、ｵｻｰﾝに二重三重包囲をくらうのもびっくりだ。ｵｻｰﾝがいくら萌え要素でも、密室に漂う何十人分ものおっさん臭はさすがに嫌だ。
だが空調なしとは言っても、みんな窓を開けるので、冷たい夜風が入ってきていいかんじだった。あと窓の外を暗い景色がずっと流れてくのもいいかんじだった。途中で単語帳から目を離して周りを見るとｵｻｰﾝ爆睡乱舞だったｗｗ
ｵｻｰﾝ爆睡乱舞。この言葉だけでどんな状態か想像できると思う。

そういえば列車の窓際からは車内に向かって机の天板みたいのが突き出てて、乗客が飲み物・食べ物を置いたりできるようになってるんだけど、一時的に置いてた飲み物やお菓子が入った袋をどかすと、隣のｵｻｰﾝが

(゜д゜)いいよいいよ、置いときなよ！

って言ってきたので

(;´ω｀)他の人が物を置けなくなります

って答えたら、

(゜д゜)なーに言ってんだよ、ここは公共の場所なんだから自由に使えばいいんだよ

って返ってきたｗ公共の場所だから自由に使っちゃいけないんじゃないのかｗｗ日本人と中国人の「公共の場所」観の違いが一言で現れてて面白かったｗ

うちは日本式の考え方がより「モラル」だと信じているけれども(公共の場所を一人が自由に使ったらその時点で公共の場所ではなくなるため、という理屈つきで)、「公共の場所」は力を抜いて自由に過ごしてもいい場所、そのかわり汚れていても壊れていても許す、というのが彼らのモラルなのかもしれない。

列車の中で買ったお菓子を食べたら、日本の「雪の宿」と全く一緒でびっくりしたｗｗｗチョコパイやおっとっとがパクられるのはわかるけど、雪の宿なんていぶし銀お菓子(ｗ)がパクられるとも思えないし、包装を見るにかなり古くからあるお菓子みたいだから偶然の一致だと思うｗ

あとやっぱり隣のｵｻｰﾝが、

(゜д゜)俺らの対面に座ってた二人、泥棒だよ。さっき獲物を探しに行った。左右を見ながら行ったり来たりしてたからね。

って教えてくれた。夜行列車では、みんなが寝入った隙を狙って荷物を盗む泥棒が多い。まさか対面に座っているとは…。バックパック重いしでかいから盗まれはしないと思うけど、外国人な上にがたいもよくない女の子が一人でいるとばれたら間違いなく狙われるんだろうな。寝てなくてよかった。


そんなこんなで朝４時、西安に着いた。